ベトナムにも行ってみた!
ベトナム・ホーチミンで人生最強のタクシーに乗車した。VINASUN(ビナサン)タクシーはNo1で最強。
とりあえず、結論からになりますが、
ベトナムでタクシーに乗るならVINASUN(ビナサン)にしとけ!
これは絶対条件です。
観光で訪れたのなら、ベトナム・ホーチミン市内での移動手段はほぼタクシーです。
タイ・バンコクでは、個人タクシーが多いので運転手の気分しだいで普通に乗車拒否もされます。
「遠いからいやだ!」とか「あそこは混んでるからダメだ!」みたいなね。
しかし、ベトナムではそんな事はありません。VINASUN(ビナサン)に乗れば全て解決です。
初乗りも70円ぐらいからですし、バンコク同様に安いです。
VINASUNタクシーは、ベトナムでもNo1の車両数を誇るタクシー会社です。
現地の人からも「タクシーはビナサンかMAI LINH(マイリン)にして下さい」と言われます。
※今回はビナサンを絶賛しますが、マイリンタクシーも問題ないですよ。
僕は着いて早々に、ビナサンでもマイリンでも無い運転手に少々ぼったくられました。
2014/06/03
バンコクみたいに、乗車拒否される事はありません。(時にはあるかもですけどね)
車に乗り込んで、行き先をつげると、スーッと出発してくれます。
メータータクシーなので、料金のトラブルもありませんし、料金交渉されるような事もありません。
中には態度の悪い運転手もいるかもしれませんが、僕が滞在したホーチミン三日間の間に、ビナサンとマイリンでトラブルは一切なかったし、嫌な思いもしませんでした。
そして、僕は、ベトナム・ホーチミンの地で、人生最強のタクシードライバーと出会いました。
ビナサンに乗り、運転手さんにとあるレストランに向かってもらうようにお願いして出発する事、約5分。
大通りから路地に入って、5~70mほど進むと、まさかの大渋滞が発生していました。
反対車線については、流れていましたが、進行方向はピタッと止まっています。
当然、後続車も続いてきているので、前にも行けずに、後ろにも行けません。
後部座席に座る僕からは、まったく動いていない前方の車両と、込み合っている後方の車両しか見えません。
おそらく日本でなら
タクシー運転手「あちゃー、事故かもしれませんねー。」
タクシー運転手「すいません。しばらくお待ちください。」
という感じになるでしょう。
これは、運転手が悪いわけではなく、一種の不可抗力です。
日本でなら僕も、「いいっすよー。事故ですかねー。」なんて言ってしまいます。
そんな流れかなーと思っていた矢先、ベトナム・ホーチミンのビナサンタクシーで働いている運転手(以降、彼)は違いました。
彼はおもむろに窓を開けて、箱乗りのように斜めに身を乗り出して、前方を確認しました。
※対向車線はバイクが物凄い数で走っているのでドアは開けられません。
僕「おぉ、身を乗り出してる。暴走族みたい。」などと、のんきに思っていました。
彼はそのまま後方の状況も確認します。
そして、サクッと彼は決断します。
後方に向かって、何かを叫ぶ彼。
ベトナム語は分かりませんが、彼はおそらく何台も続いている後続車に対してこう言ったのです。
「バックするから下がれ」と。
そして、タクシーはバックを始めます。
僕「えっ、バックしてる(・ω・)?」
しばらく前に進めないと判断した彼は、後方に並ぶ多くの車に対して強制的なバックを指示したのです。
日本でならあり得ない状況ですね。
大通りまで、後方何十メートルもあるのに、彼が指示を出して起点となりバックするのです。
僕「えっ、えっ、ここからバックできるの(・ω・)?」
などと、何故か僕が少々パニックになりそうになりながらも、彼はクラクションも鳴らしながらバックを続けます。
俺は、絶対にバックする。
言葉も分からないのに、決意だけは120%で伝わってきます。
決意というよりも、覚悟ですね。
一度バックをすると決めたからには、絶対に途中でやめてはいけないのです。
決めたからには、たとえ数十メートルあっても、車が何台も後方に続いていたとしてもバックをするのです。
僕「えっ、バックするの?」
僕「えっ、本気?」
僕「えっ、これって行けるの?」
最初は、そんな日本人的な気持ちを持っていましたが、途中から、何故か僕も高揚してきました。
僕「ふはははは、バックしてるぜ(・∀・)。」
僕「違うね、バックさせてるか(・∀・)!」
僕「おおおおおぉぉぉぉ、いけぇぇぇ(・∀・)!」という気分になりました。
今までにも数多くのタクシーに乗ってきましたが、気持ちまで高揚するタクシーに乗ったのは初めてです。
そして、彼は見事に大通りまでバックしました。
大通りから路地に入り、何らかの原因で進めないと分かった瞬間に、後続車に対して数十メートルのバックを要求して成し遂げる。
ビナサンタクシーの凄さを体感しつつ、同時にベトナム人の凄さを目の当たりにしました。
目的地に到着してから、
「ちょっと遅くなっちゃったね(・∀・)」
と語った彼は、本物の男でした。
VINASUN(ビナサン)タクシー最強。
ベトナム・ホーチミンの一台のタクシー運転手から「一度、決意した事は、絶対に目的を達成するまでは止めてはいけない。」という人生観まで学べるなんて思いもしませんでしたよ。
心が強すぎです。
凄いっす、ベトナム。
ベトナム・ホーチミンでのタクシーはビナサンがおすすめです。